| □ラムレーズンバンズパン トリアノン直営店で始まった新商品。 中にラム酒に漬けたレーズンとクリームが挟まっていて、冷やして食べるとアイス風味。同時発売のコーヒー味も有り。 |
インターネットの発達により、新たなる機器「ホームベーカリー」を用いた自家製パンまで登場し、パンは家庭で気軽に作れるものとなった。 これまでの手順で製パンを行う事は非常に難しく、給食もアレルゲン物質に配慮した工場づくりや原料の調達を求められ、対応費用は更にかさんだ。 平成13年には、特定アレルギー表示等が義務付けられ、原材料だけではなく、同じ工場で使用している他の食品の原料にまで周知されていく。 ・群馬のパン製造販売「フーケ」が自己破産を申請 松浦パンも店舗を百貨店だけに切り替えて、本店も閉鎖。ロードサイド店に新規で店を置き「高崎貝沢店」として。 更に、改築された高崎駅東口に「イーサイト店」として新規開業し、店を続けるも長続きはせず、ついには平成26年。長年続いていた「高崎高島屋店」「高崎スズラン店」までも撤退が決まり、「高崎貝沢店」は閉鎖となった。 店舗は「イーサイト店」だけが唯一残され、イートインの併設。毎月12日にグッズを配布する「パンの日」の実施等が企画されるが、平成28年6月20日。親会社「㈱群馬パンセンター」の破産によって、約5年半の短い歴史を閉じた。 ・群馬パンセンター(株)(群馬)/破産手続き開始決定 |
かつて店を構えていた「松浦パン」の店舗が独立し、暖簾分けのように残されていたパン屋が一つだけあった。 その店の名は、「トリアノン とりせん群馬町店」 当時の松浦パン店舗一覧にも記される事のない、社員達ですら把握していなかったこの店では、「群馬パンセンター」となった松浦パンが手放し、無くしてしまったパンが店頭に並んでいた。 角切りチーズをふんだんに使った、人気商品の「チーズフランスパン」 チョコ・カスタード・あんが詰まった「三色パン」に「懐かしのバタートップ」、そして名物だった「タイヨーレン」 沈みゆく松浦パンを前に、この小さなお店が中心となって再生への道へと進んで行く。 経営が落ち込んだ老舗パン屋の味を守り、屋号を受け継ぐきっかけになったのは、顧客が本当に望んでいたかつての懐かしの味だった。 |