ウルフガイと電子書籍先駆者の軌跡



 
 幻魔大戦DEEPトルテック
 定価 21000円

  
 ・作家としては最後の作品にして幻魔大戦完結編、更にヤングウルフガイの結末も描いたケース入りの超大作。前作からの続編が、唯一の書籍版として限定販売された。


第6章 ウルフガイ完結までの、あと一歩

 事実上の書籍版最終作となった「月光魔術団2ウルフガイDNA」最終巻で、平井氏は

   「ウルフガイの続きはWebで!
(18年前の)」

 と、時代を先取り過ぎる名言を記した。

 ミレニアムを迎えた6月。いかにパソコン人口が増えたとしても、本書を読んでいた読者は「電撃文庫民」や「携帯小説民」であり、マイコン時代のファンは分かっているからいいが、初心者ヒライストによる大混乱の魔の続編が始動する。

 
 当時フロッピーを片手に握りしめて闘った

 巻末にはご丁寧に、本書の続きを読む方法と課金手段も含めた購入方法まで記載し、ポケベルをさっきまで抱えていたiモード世代は絶望と共に何だか分からない解説文を読んだ。
 読者の抗議は殺到し、ついでに出版社は傾いているのでそう簡単に抗議の声は戻らず、策を講じ、始まったばかりのインターネットカフェにて「許さん、ひらりん」抗議は炸裂した。


  中古ライトノベル(文庫)ストレンジ・ランデヴー / 平井和正

 小説を書いて資金を稼ごうにも、メガビタミンshockな現状の上に全37巻を引き取ってくれる女神さまが現れるはずもなく。
 予言した通りの紙媒体の出版不況で、しかも拗れた出版社が新たに仕事をくれるはずもなく。

 

 大ボリューム過ぎる大長編を携帯小説に出来るはずもなく。
 ファンから逃げ出そうにも、唯一のメシの種である電子書籍ホットラインから逃げる事は出来なかった。

 逃亡戦線に敗北した平井氏は、幻魔大戦DNAのコピー紙への印刷版の発売や、何だか分からない
印字した紙の販売等も行われたが、読者の「月光魔術団完結編を単行本で」抗議に根負けし、

  中古ライトノベル(その他)■)BLUE HIGHWAYS / 平井和正

  超豪華ハードカバーのカラー口絵6巻セット
  +特典ポスター&ポストカード&短編小説
   &カレンダーで第一巻はサイン入り!!

    
19,980円!!

 という、ファンに挑戦する完全予約制作な形で「月光魔術団は完結」となった。
 同時に少年編ウルフガイも本書で一応の大団円を迎え、長かったウルフガイシリーズの終焉にファンは安堵する。

中古Windows98SE CDソフト地球樹の女神 -最終版-

 難産だった「地球樹の女神シリーズ」もCD媒体ではあったが、無事に完結を迎え。未完の帝王と呼ばれ続けた日々は終わりとなり、完結を待つのは「アダルトウルフガイ」と「幻魔大戦シリーズ」の二作となった。


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最終章 残された幻魔の世界へ