定価 ¥1050 リゾナント・ブルー
| 通常版 2008/04/16 DVD付初回限定盤A.B 忘れられたアイドル、消えていったモーニング娘。と呼ばれた時代 | |
第8章 プラチナ期始動、高橋愛の本領発揮
藤本美貴の脱退に揺れ動くメンバーとは逆に、動き出していたのは期待のハロプロエリートキッズ「Berryz工房と℃-ute」 ℃-uteは、日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞し第58回NHK紅白歌合戦に他のユニットと一緒に初出場。 期待の久住の背が伸びすぎてアイドルと呼べないモデル体型となり、人気テコ入れのため℃-uteの萩原舞登場の新ユニット「きら☆ぴか」を結成。 スキャンダル塗れで最早穢れた存在扱いのモーニング娘には、メンバーにまで「何故このタイトル」問われた「みかん」を35枚目のシングルとして与えられ、予想通りに6位落ちと後輩ユニットにすら負けるダメダメっぷりを初記録。 中国人加入を快く思わない他のメンバー。カタコト日本語の新メンバーリンリンと全く話せないジュンジュン。露骨に光井とジュンジュンを嫌がる道重に、何も考えていない久住。ぼーっとする亀井。小川&紺野ロスに浸る新垣。 前年にアルバムではあるものの、初のソロ曲「キラキラ冬のシャイニーG」を手にした田中はコンサートでもやる気を覚え"田中れいならしさ"を積極的に取り入れる。 時代が萌え文化なら、自ら道化となって動けばいい。私はアイドル、望むものはファンの喜ぶ顔。 InterFMのラジオ番組「FIVE STARS」でDJも務め、猫耳カチューシャを装着した田中はコンサートではキラキラ輝き、舞台裏では高橋を支えた。 新垣里沙と亀井絵里のラジオ番組GAKI・KAMEも始動し、キャラが弱いと言われた5期と問題児と言われた6期の戦いが始まった。 |
愛ちゃんでいいよ・・・
メンバーの中で唯一知名度があった高橋愛。 藤本不在のアジア戦略を控えた中で、グループの象徴になれるのは彼女一人だけだった。 ヤンタンで鍛えられてもトーク力が急激に上がるわけもなく、リーダーとしての責任感も何もない。ビジュアルが派手なわけでも無ければ、色気も何もない。からっぽの自分に差し掛かるアジア戦略と言葉の壁。 悩みぬいた21歳の彼女が出した決断は「アットホームなモーニング娘」を作る事。 体育会系の上下関係やメンバー間の軋轢を自身への敬語禁止で排除し、自らを「愛ちゃん」と呼ばせる事でジュンジュンとリンリンへの負担を減らした。 人気を落としている今必要な物は、メンバー同士の温かみのある関係。 変わりつつある田中と手を取り合ってのダブルセンター時代。 それに必要なのは、自分のボーカル力とパフォーマンス。 アジア戦略の重みを抱えた高橋は幼かった歌声と別れを告げて、自らの思いを歌に込めた。 |
・第9章 ガラス色のシンデレラ達 |