モーニング娘。6期最強伝説の歴史

   
  定価 ¥1000

 愛あらばIT’S ALL RIGHT 
 通常版 2004/01/21
モーニング娘。の母、安倍なつみラストシングル


第3章 散り行くおとめ組とさくら組

 安倍なつみの卒業がまだ癒えないままの5月、飯田圭織と石川梨華の二人の卒業が発表された。

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 やんちゃな二人組の辻希美と加護亜依も年内に卒業となり、ツインユニットW(ダブルユー)へと活動を切り替え、会社の期待を一身に背負ったキッズ達のユニットBerryz工房も始動。

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 ああっ!の活動はベリーズ工房の誕生と共に役割を終え、6期の田中は孤立。次なるキッズを探すために「ハロプロエッグオーディション」も始まり、アップフロントの低年齢層化はますます加速した。

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 世間は一大お笑いブームと冬のソナタ効果による韓流ブームの真っただ中、単価の安い芸人がテレビを占めていき、街角には韓国語の歌声が轟き続けていた。
 田中を後列配置にした春のコンサートツアーでは、ミニモニ。ラストステージが行われるも全体を通して声量の大きい田中の声がライブ会場に轟くと言う後列からの逆襲が起こり、推され始めた藤本美貴の声の小ささが目立った。
 ソロで静かな振り付けで歌っていた時代とは違い、
踊りながら歌う事になれなかった彼女は少しづつ実力の差を感じ始めた。

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 楽曲の方も田中をセンターから外してリリースした「Go Girl 恋のヴィクトリー」は記念すべき20枚目にして4位に終わり、エース
安倍なつみのラストシングルでさえ1位を取る事が出来ない。
 困ったモーニング娘。はミュージカル「HELP!熱っちぃ地球を冷ますんだっ」を上演し、時代の流れか政府に媚を売る。

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 ミュージカルは愛・地球博パートナーシップ事業の一環となり、幕張メッセで「熱っちぃ地球を冷ますんだっ。文化祭」が開催される。
 石川梨華と道重さゆみによるユニット「エコモニ。」も結成され、これらの活動は2007年まで続いていき後の「里山・里海へ行こう!」へと繋がるイベントとなった。

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 政府のタイアップまで加わり、石川梨華・高橋愛・藤本美貴のメインボーカルで作られたCDはまさかの4位。
 辻希美と加護亜依の卒業も今一つ盛り上がらないまま
7期オーディションは告知されるも、毎年恒例のシャッフルユニットも行われない寂しい物だった。

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 唯一「ハロプロオールスターズ」として年末にCDをリリースするも、その直前に明石家さんまのラジオ番組MBSヤングタウン土曜日にて、
安倍なつみの作詞盗作事件が発覚。
 加藤紀子時代からのアップフロントとMBSの長い付き合いで続けられていた番組の、しかもレギュラーだった安倍なつみの失態に会社全体が追い込まれ、番組に準レギュラーだった高橋愛と藤本美貴が納まるまで
3か月を要した。

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 落ち目のモーニング娘の代わりに取り上げられるようになったのは、秋葉原のメイド文化。
 2004年にドン・キホーテ秋葉原店と共に現れた@ home cafe1号店により、派生した店員ユニット完全メイド宣言が始まった。
 某社の影響もあり、メイド文化はあっという間に世のオタク達に広まっていく。

 次代を担っていたモーニング娘は、5期は空気だユニット改変だと敵にすらならず、ファンの財布がチャックを開いている状態。
 チャンスとばかりに元おニャン子クラブのプロデューサー秋元康は、新時代のアイドルユニットを話題になっている
秋葉原をテーマに思い描く。
 モーニング娘ブームの時代は終わり、これからは新しいアイドルが売れる時代、

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 93年に
小学生アイドル「ねずみっ子クラブ」に失敗し2001年に中学生アイドル「推定少女」のプロデュース にも失敗し、ミニモニの大成功を苦い目で見ていたアイドル界のレジェンドプロデューサー秋元にとってこれは賭けだった。

    

 ちゃっかりダンス講師に就任する夏まゆみと、新たな時代を作ろうとする秋元康。
 ハロプロ王国の
崩壊を願い続けていた他社アイドル事務所の強烈なバックアップもあって、計画は動き出す。
 秋葉原の町を舞台に大規模アイドル計画は始動し、「AKB48メンバーの募集」とAKB劇場の施工が始まった。


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第4章 矢口政権の崩壊と久住小春の参戦