モーニング娘。6期最強伝説の歴史

  
  定価 ¥971

 シャボン玉
 通常版 2003/07/30
 限定版 2003/07/30
 田中れいな推参、最多15名の勢力が登場

第2章 最強軍団6期メンバーの登場

 コンサートで新垣は罵声を浴びせられ、5期メンバーの人気は落ちていく。
 ミニモニの身長制限ルールは崩壊し、新垣加入の新生タンポポでは不買運動まで起こった。ハロプロメンバーの大規模再編にファンは怒り狂い、5期メンバーは空気で事務所はハロプロキッズにかかりきりだ。
 期待の6期メンバーは問題児扱いされオーディションは出来レース扱いされ、藤本美貴は無理やり加入させられた。
   道重の歌声からして、コネ合格は無いと思うのだが・・・。

 そんな状況で保田圭の卒業と同時に6期メンバーは加入を果たし、モーニング娘は新曲「ひょっこりひょうたん島のカバー」をシングルとして発売するという奇怪な戦略に打って出るも、チャートトップ3を当然のように落とし4位に終わる。

    中古邦楽CD モーニング娘。のひょっこりひょうたん島

 熱狂的なファンの現タワーレコード社長嶺脇氏までも離れ始め、ファン離れが更に加速する。
 冠番組も打ち切られ、レギュラー番組同然のうたばんまで「卒業したばかりの保田へのラブコール」が連発。中澤の居ない纏まりの悪い15人編成。先輩である5期が良い子ちゃん状態で新人の6期が育つはずもなく、ベテラン藤本もモーニング娘にやる気をもてなかった。

  

 さらに、音楽市場は同年に登場したアップルコンピュータのiPodが世界的に流行し、iTunes Music Storeの有料音楽配信で大きな収益を挙げていき、日本では2004年に着うたフルが登場して楽曲のデータ化が加速。

  

 各芸能プロダクションは音楽のデータ化配信競争に慌ただしくなり、CDが売れなくなるデジタル化の時代がやってきた。

 中古CD Perfume /スウィートドーナッツ/シーク

 サザンや爆風スランプで有名なアミューズは着うたフルへ積極的に乗り出し、後のPerfumeも起動。かつてのハロプロ天下は終わりとなり、新しいアイドルは別の事務所から乱立していった。
 焦った事務所は6期を売り込むべく、新曲のセンターに田中を配置。大事なハロプロキッズまで任され、ユニット「あぁ!」のリーダーに就任した。

孤高エース、6期メンバー田中れいな

 田中れいなのセンターを不服と感じたのは、エースになるはずだった6期メンバーの藤本。
 ソロでコンサートツアーを行い、紅白まで出場を果たしていたトントン拍子の活躍から一気に落とされ、
落選したはずのモーニング娘への強制加入。

   中古邦楽CD 藤本美貴/ボーイフレンド

 カントリー娘にまで駆り出され、肝心のモーニング娘は中学生の田中がセンターを飾り、別ユニットおとめ組までもそれは続き、6期のチームワークは最悪の物となる。
 藤本の願いを叶えるかのように新エース田中は
山崎会長のデコだし強制を拒否し突如エースから一転。配置も、その他大勢扱いの後列に移動となる。

   中古邦楽Blu-ray CONCERT TOUR 2003春 NON STOP!

 春のコンサートNON STOP!では完全にセンターでトリを務めていた田中は、翌年春のコンサート宣材から一気に三列目配置に交代。
 もともと田中は瞳の印象が非常に強い顔だちをしており、それに黒髪が加わると生意気な印象を与えてしまいTVではマイナスイメージにしかならなかった。

    

 センター配置するには髪の色を明るくすれば顔だちをチャーミングに見せる事が出来るので、後藤の再来扱いで売り出せば良かったが、ミニモニのおかげで保護者の目が非常に厳しくなり、後藤の時代と違い13歳の田中に髪を染めさせる事が出来ない。
 この当時を田中は後の番組で振り返って「人生が終わったと思った」と語るくらいに、最強の歌声とパフォーマンスをこなせる未来のエースは
長い冷遇時代を強いられた。

    中古生写真 モーニング娘。/田中れいな


 田中が牙を抜かれた猫になってしまえば、後に残るのは音痴の道重
とまだ歌声が幼い亀井。空気状態の5期メンバーにやる気のない藤本、意味不明の一言で終わった分割ユニット。
 新リーダーとなった飯田は、問題児+空気5期+ご不満藤本を抱えて精神的に追い詰められた。
   中古生写真 新垣里沙・藤本美貴・田中れいな
 姉の居る道重や地元の亀井とは違い、幼い弟を抱え福岡から上京した田中にとってモーニング娘のエースとして活動する事は、ある意味心のよりどころのようなものだった。
 自然と孤立した田中はデコ出しを長年強いられてきた新垣と気を合わせるようになり、代わりに高橋がデコ出しを強いられるようになっていく。

   中古生写真 モーニング娘。/安倍なつみ シャボン玉

 混乱時様態のまま第54回NHK紅白歌合戦が開催された翌年、不安な空気を残したままモーニング娘の象徴、安倍なつみは卒業していった。


  
Next
第3章 散り行くおとめ組とさくら組