第1章 モーニング娘結成までの歩み 後編

     中古生写真 /石川・加護・辻・吉澤/

 エース後藤真希の登場で
グループ初のミリオンセールを記録したモーニング娘。
 バラエティーに特化したキャラクターの濃い4期メンバー「石川梨華・吉澤ひとみ・辻希美・加護亜依」が登場  し音楽バラエティー番組「うたばん」は事実上のレギュラー
となった。

 特に
保田圭はオチ担当としてとんねるずの石橋貴明から愛され、高価な3D技術を番組でフルに使用される。

     ジョンソンの立場はどこに行ったのだろうか・・・。

 キュートな四人組が加わり、2000年はどのチャンネルを回してもモーニング娘を見ない日は無かった。

 レギュラー番組ハロー!モーニング。とMUSIX!は彼女たちの冠番組となり、生まれ故郷のASAYANからも巣立った。
 吉本に媚を売る必要もない、モーニング娘は都心にビルを買い漁っても余るくらいの経済効果を与える。

    

 そんな中に生まれたユニットが
アップフロントとアイドル界の歴史を大きく変えた。
 当初はタンポポやプッチモニに入れないで落ち込んでいた辻を慰める名目で、矢口が考え出したハロモニ出身のユニット、身長150cm以下の小さな女の子だけのアイドルミニモニ。
 矢口、辻、加護の背の低い三人で誕生したユニットは、矢口がつんくに企画を持ち掛けてスタートする。

   

 当時ポケモンが大流行し、子供たちのアイドル番組だった「おはスタ」と元々の出身の「ハロモニ」でミニモニのコーナーが登場し、ココナッツ娘。のミカ加入やリーダー矢口の決定など子供たちを引き込む準備が、古巣の
テレビ東京を主体に行われた。

 発売した
「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」は低年齢層向けのソングにして76万枚という大ヒットを記録。
 テレビを見ながら幼稚園の子供たちはミニモニの踊りを踊り出し、おはスタでアニメは開始となり、ミニモニ効果でなかよしにモーニング娘。の歴史が漫画連載され、それまで青年の物だったモー娘は子供の憧れとなった。

  中古 娘。物語(1) / 神崎裕

 子供たちのアイドルとなったミニモニ。がどうなったかと言うと、CDや漫画は言うまでも無いが、最大の売り上げを誇ったのがキャラクターグッズ。
 キーホルダーに団扇くらいは想定の範囲だが、ミニモニグッズの客層は幼稚園児や小学生たち。
 今までの購買層で想定もしなかった売り上げにつんくも驚き、アップフロントは矢口にひれ伏した。

    

 数字にして
売上600億円たった一本のゲームですら100万本の売り上げを誇り、コンサート会場には子供や保護者がやって来るようになり、協賛企業は次々に増え続けた。

 そして始まったのは
「LOVEオーディション21」5期メンバー募集告知。

 アップフロントには小学生や幼稚園児、果ては赤ちゃんからのラブコールが押し寄せ5期オーディションには  年齢対象外の小さな子供による応募者が殺到。

      中古生写真 田中れいな

 その中の一人が、当時小学生だった6期メンバー「田中れいな」だったが、最終合宿直前に年齢詐称がバレて不合格となり、彼女は親に連れられて福岡へと帰って行った。


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第2章 モーニング娘。衰退の始まり


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