山田ミネコの最終戦争伝説な歴史


あとがき「遅れてきたファンからの願い」


 年末に製作した、モーニング娘。6期最強伝説の歴史に続く、大規模歴史シリーズの第6弾、「山田ミネコと最終戦争伝説な歴史」はお楽しみ頂けたでしょうか?

  
 はっきり言って、完全な趣味の世界なわけだが、第8弾「平井和正とアダルトウルフガイの世界」で完結となる歴史の前哨戦でもあったりするので、まあいいかと執筆に至ったとの事だ。

 正直、うちのサークルがこれを書く事によって「あとりえだば」に迷惑がかかるのではないかとは思うが、ファンサイト等を運営されていた方も高齢化が進み、2003年以降は更新されることがない現状で誰かが動かなくては何も進まないのも事実だ。
 また、更新が止まっている関係上、ご迷惑をかける事に配慮し。ファンサイトのお名前や紹介については省略させて頂いた事をどうかお許し頂きたい。

  
 最近では、萩尾望都展が話題となり、ポーの一族などの名作も復刊が進んでいる。
 同じようにデビューして、SFを描き続けた同期の「山田ミネコ氏」が本来のように 連載が続いてさえいれば、こうなっていたはずの姿を目にして、そして山田氏の過去の思いを見つめながら何だか深い気持ちになった。

  新品少女コミック ポーの一族(復刻版)(3) / 萩尾望都

 彼女のように不幸の作家、悲劇の作家と呼ばれ、掲載誌が休刊しても打ち切られても負けず、不屈の精神で漫画を描き続けた作家が他に居るだろうか?
 萩尾望都のような活躍を望むわけではない、大々的な連載を望むわけではない、どうかこの歴史を見た貴方が心の片隅で弱ったウサギの事を思い返し、一通のファンレターを送り、即売会に足を運んでやって欲しい。

   中古同人誌 晴れた朝に笑って パトロール伝説 14/あとりえだば

 いつの日かなんて言わず、過去の作家などと振り返らず、彼女の思いを最後まで見届けたいと思う。
 長かった最終戦争の結末。その行く末にあるものは、破滅か、それとも救われた世界なのかはわからない。
 けれど、世代を超えた思いと願いを込めて、いつの日かという言葉でこの歴史を終わりとしたい。
 2016年5月18日