定価 ¥1050 One・Two・Three
| 通常版 2012/07/04 初回盤/DVD付属盤/SP版 あの日、6期メンバーで思い描いた夢は10年目にして現実のものになった | |
第15章 カラフル期到来、8代目リーダー道重さゆみ
10期加入を見守ってからの卒業となった、最後の5期メンバー新垣のラストシングル「恋愛ハンター」がリリースされた。 目立った報道は無い物のドリームモーニング娘とのコラボや前章のブラックバラエティーでの披露、ヒルナンデスの紹介にアメスタ特番。 既に活動を続けていた新宿二丁目カバーユニット「二丁ハロ」もこれをきっかけに注目されるようになり、華々しくとは言えなかったものの短い期間の新垣リーダーの時代は確実に成果を出した。 舞台リボーンでジャンヌ役を演じた新垣に惚れた生田は、何故かメンバーにして新垣里沙単推しオタとなり、生写真を買い漁り、毎日のようにメール攻撃をするほどの新垣オタっぷりを見せた。 寂しく終わるはずの卒業式は後輩の生田の愛情に包まれ、最後の5期メンバーは満面の笑顔と共に舞台を降りた。 12歳で入った道重も、もう22歳。段々と10代の頃の様に身体の自由が利かなくなってきた年齢で、入ったばかりの9期にバトンを渡せるように育てなくてはならない。 本来なら久住に託した後、光井に任せるはずの卒業と加入は完全に崩れてしまった。 |
覚醒する6期メンバー田中れいな
リボーンのベベ役が評価された田中は、大槻ケンヂ原作のステーシーズ主演を任された。 前作とは違う、大人の俳優と一緒に歌って踊るミュージカル。筋肉少女帯の「再殺部隊」以外はほぼ全曲描き下ろし、メンバーがゾンビとなり歌って踊って狂って行くという非常に難しい役どころ。 仲良しだった光井の卒業も知らされた田中は、2人と一緒に卒業するとつんくに訴えるほどに追い詰められる。 5歳まで英語で育ち月曜~土曜まで全てお稽古。という超英才教育で育てられたにも拘わらず佐藤は非常に物覚えが悪く、ついでに日本語も不自由。 しかし、純粋な心を持った佐藤は叱咤の中での田中の真意に触れ、メンバーといつまでも打ち解けずに孤独で包まれていた彼女のガラスのハートを打ち砕いた。 「この人は本当に自分を心配してくれる、とても優しいお姉さん」 モーニング娘に加入して10年、高橋愛が思い描いたアットホームなモーニング娘が佐藤の手で生まれ、新しい世界が広がっていく。 田中のあまりの変化にプロデューサつんくも、スタッフも驚き、そして大いに喜んだ。 「今日、佐藤が田中に「えいっ」って頭突きした。 田中は笑っていた、歴史は変わったのだと悟る」 孤独なアイドルと言われた田中はもういない、一流のアーティストとして気持ちを改めた田中れいなは新リーダー道重を全力で支える柱となる。 6期が主力となるまでの10年間は長すぎた、久住や光井の居ない9期がリーダーを担うまでに何としてもモーニング娘を立て直さなくてはならなかった。 |
・第16章 新時代のEDM路線と開かれた世界 |