定価 ¥1050
青春コレクション
| 通常版 2010/06/09 DVD付初回限定盤 ハロステのBGMとしてはお馴染み | |
第11章アイドル戦国時代と動き出すNHK
上海万博への参加、Japan Expo2010への音楽主賓として招待。海外で評価されるモーニング娘だったが、K-POP戦略が軌道に乗ったメディアから彼女たちの名声が轟く事も無い。 囁かれるのは解散ばかりで、取り上げられるのはAKB48と韓国アイドル。 次の一手を続けようと妹分のNMB48も結成し、他社事務所も負けずと様々なアイドルグループが乱立する。 中古邦楽CDさくら学院 / 夢に向かって・HELLO!IVY Perfumeで力を付けたアミューズは小中学生限定ユニット「さくら学院」を結成し、古参のエイベックスもオーディションを開催し「SUPER☆GiRLS」を、元々長く活動していた「ももいろクローバーZ」や「アイドリング!!!」も注目され世はアイドル戦国時代に変化していく。 女性アイドルが一堂に会する共演イベントであるTOKYO IDOL FESTIVALも実施され、第二のAKBポスト争いが繰り広げられた。 ジャパンエキスポにモーニング娘が招待されテーマソングに決まり、めざましTV等での特集はされるも、やはり世間は同時期のAKB48のアニメエキスポ出演を特集し続け、モーニング娘はAKBに次ぐポスト扱いすらされる事は無かった。 国内評価は低いままジャパンエキスポは大盛況で終わりとなり、叫ばれる解散への不安を抱えたままの夏が過ぎる。 |
プラチナ期が残したもの
これで終わりと思われたパリでの功績を目撃した一人の日本人は、アップフロントの事務所へと走り出す。 過ぎ去ったアイドル、忘れられたアイドルと思っていた8人の少女たちの公演に衝撃を受けた男はNHK日本国際放送チーフプロデューサー「原田悦志」 日本の音楽を世界約180の国と地域に向けて放送する、史上初の全編英語の音楽番組J-MELOのチーフだ。 □原田悦志(NHK『J-MELO』 チーフプロデューサー) インタビュー 世界にはまだ通用しないはずの音楽、ましてや国内ではK-POPとAKBが溢れて音楽シーンは衰退を辿っていたはずの現状。番組構成にも悩んでいた原田は、異国の地パリでプライドの高いフランス人がモーニング娘の歌に酔いしれ、熱狂し、そして笑顔で彼女たちを迎える姿に頭を殴られたような衝撃を感じた。 すぐに出演は打診され、モーニング娘は翌年からNHKでほぼ準レギュラー扱いという好待遇を受けた。 パリでの8人の少女たちの力は、無駄ではなかった。 本物の実力、本当のアイドルをパリジェンヌ達は世界に広めてくれた。 事務所もそれまでの有料会員限定の動画コンテンツから大幅に切り替え、全世界にモーニング娘の動画を配信。 メンバーの個人ブログも始まり、ファンとの交流やバスツアーも始まり閉ざされた情報は一気に花開いていく。 Berryz工房や℃-ute等のユニットのチャンネルも運用となり、2010年10月。ハロプロとYoutubeとの長い付き合いが始まる。 アジアだけにこだわっていた時代「アップフロントによるアジア戦略」はパリを笑顔で制圧した8人の少女の力で崩壊した。 これから目指すものは世界、NHK国際放送と手を組んだモーニング娘。それは、プラチナ期の終わりを暗示していた。 |
・閑話休題 モーニング娘。6期お勧め映像&音楽集 |